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子育てにまつわるテーマについて専門家の方からのリレーコラムです。
| 【歯科的健康から見た「母乳を飲む動作」の重要性】 |
皆様は、ご自分のお子様にはどのように成長してほしいとお考えですか?ご両親の様々な思いはあるとしても、「健康に育ってほしい」というのは共通の願いではないでしょうか。今回のお話は、きれいな歯並びの大人に育てるためには、「母乳で育てること」が重要であるという内容です。
まず、母乳の飲み方です。「母乳を飲む」という動作からは、上下のあごの土手と唇を使い、乳首をしっかりとくわえ込んでいる様子が伺えます。次に、この状態からしっかりと乳首をかみつぶし、口の中の容量をゼロにします。そしてここから口を開き、生じる陰圧を利用して母乳を口の中へと引き出しているのです。この一連の動作を行うには、あごを動かす筋力が必要です。さらに母乳哺育では、約3~5時間おきに1日数回この動作を繰り返します。これらの結果、必然的にあごの筋肉は鍛えられていくことになります。
これに対し、あまりあごを動かさず、いわゆる「吸う」という動作により哺乳する人工乳首ではどうでしょうか。この飲み方では、あごの筋肉はほとんど活躍しないだけでなく、1回に一定量のまとまった哺乳ができるため、哺乳回数は減少します。この結果、あごの筋肉の成長発育は最小限にとどめられてしまうのです。
授乳期に、どれだけしっかりとあごや口の筋力が発達するかということは、その後の離乳期(一般食を始める時期)以降に重要な意味をもたらします。具体的には、「吸う」という動作により哺乳する人工乳首で保育された子どもの場合、食物をしっかりとかみ続ける筋力と持久力を持たないよう成長するため、いわゆる「かめない」「かまない」子どもになってしまうのです。これは以後の食生活において、「やわらかい食物を選び、より食べやすい物に偏食していく」という傾向をもたらします。さらに、「食べやすい」「偏食する」ということから「あまりかまなくてもよいやわらかい物を好む」ようになり、このような悪循環が繰り返されていくことで、あごが小さく、歯並びが悪い大人へのステップを積み上げていくことになってしまうのです。
しかし、母乳の良さはわかっているけれど、母乳が出にくい、あるいはその他の理由で人工乳首を使われるお母様方もいらっしゃると思います。その場合には、赤ちゃんの口の中のおかあさんの乳首と同じ形で、かむことで哺乳できる人工乳首が開発され、市販もされていますので、一般的な乳首よりもそちらを選択されることをお勧めいたします。
皆様は、どのように子育てされますか?
2003.6 |
| 足立優先生 プロフィール |
| ●歯科医師 ●大阪デンタルリサーチグループ会員、元代表 |
| ●神戸臨床歯科研究会主宰 ●日本母乳の会会員 |
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ヘルスカウンセリングの概念を基盤とした自己決定に基づく予防管理中心型の歯科医療を展開 |
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