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子育てにまつわるテーマについて専門家の方からのリレーコラムです。
| 【キシリトールは虫歯の救世主?】 |
「キシリトールが虫歯予防に役立つ」と公表され、食品や歯磨き粉にも使われ始めて約8年経ちました。今や耳慣れた言葉になりましたが、キシリトールの長所と短所を理解して適切に利用されているとは残念ながら言い難いのが現状です。そこで今回は、このキシリトールについての情報をお届けしましょう。
「キシリトール」は、天然素材の糖アルコールの一種です。これが虫歯を予防できるのには、「虫歯原因菌が歯を解かす酸を作らせない」「虫歯原因菌の発育を抑制する」「唾液の分泌量を増加させる」という理由があります。
しかし短所もあります。1つには蔗糖(しょとう)(白糖)と同程度の甘さを持つ点、2つ目には、キシリトールを含んだ食品の成分構成に関する点です。
虫歯発生リスクの低い子供が積極的に使用すれば、その強い甘さのために子供の味覚は「甘味嗜好」になります。子供が自分で甘いものを選ぶ時、必ずキシリトール配合の製品を選択するとは限らず、長期的に見ると虫歯発生リスクが高くなることになります。また、キシリトール配合の食品を選択したとしてもその他の成分構成に蔗糖が含まれると効果が望めません。現に「キシリトール配合」と表示されたガムでキシリトール100%含有の製品を提供しているメーカーはごくわずかで、ほとんどのメーカーでは別の糖が含まれています。
このような特徴から、キシリトールが有効なケースは「虫歯発生リスクの高い子供」「すでに虫歯が多発している子供」「虫歯の多い乳幼児期の子供を持つ母親」と限定されます。
以上の理由から、皆さんがキシリトール配合の製品をお使いになる場合は「どうしても甘いものが必要な時の代用品」と考え、100%キシリトールかその他に含まれる糖の種類がキシリトールと同属である糖アルコールのものを選択してください。基本的に、積極的な利用は必要ありませんので、あくまで子供や親が甘いものを選択する時に、「一般のものよりはベター」という認識で利用されることをお勧めします。
2003.10 |
| 足立優先生 プロフィール |
| ●歯科医師 ●大阪デンタルリサーチグループ会員、元代表 |
| ●神戸臨床歯科研究会主宰 ●日本母乳の会会員 |
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ヘルスカウンセリングの概念を基盤とした自己決定に基づく予防管理中心型の歯科医療を展開 |
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