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子育てコラム-健康
子育てにまつわるテーマについて専門家の方からのリレーコラムです。
【アレルギーと花粉症】
まだまだ寒い日が続きますが、もう春です。
春というと、花粉症をお持ちの方々には、憂鬱な季節かもしれません。今回は花粉症にちなんで、アレルギーの話をしてみたいと思います。

アレルギーとは一言でいうと「敏感な」という意味です。人の体にとって異物であるものに対して、それを排除しようとする反応です。特定の物に対して抗体を作り、それによりいろいろな症状が引き起こされるのです。
症状の発現の仕方としては、アトピー性皮膚炎であったり気管支喘息であったりアレルギー性鼻炎であったりします。出てくる病気はちがいますが、起こっている反応は同じです。

赤ちゃんの時から出て来やすいのはアトピー性皮膚炎で、これは腸管からアレルゲンが侵入するために起こる、食餌性のアレルギーです。卵などの異種蛋白を摂取することによりアレルギー反応が引き起こされますが、年齢とともに改善される物も多く、赤ちゃんの時に卵アレルギーと言われても、大きくなるにつれて摂取可能になることもしばしばです。

1歳を超えてくると、食餌性のアレルゲンよりも、気道から侵入する吸入性のアレルゲンによって引き起こされるアレルギー反応が 多くみられるようになってきます。一般的にはハウスダストやダニによる物が多く、症状としては気管支喘息やアレルギー性鼻炎として 起こってきます。これは年中いつでも見られるので通年性のアレルゲンといわれ、これに 対し季節性のある花粉によって起こる物が、花粉症といわれているのです。 花粉症についてよく聞かれる質問をQandA形式で書いてみました。

Q: 花粉症は子供にもあるのでしょうか。
A: 花粉症もだんだん低年齢化しているといわれています。 花粉症がおこってくるにはある程度観察の年月が必要なので、子供には少ないといわれていましたが、 最近では小学校低学年でも起こってきています。
Q: 花粉症と風邪の区別はあるのでしょうか。
A: くしゃみ、はなみず、はなづまりなどの症状だけでは風邪と区別できないこともあります。 しかし耳鼻科を受診し鼻の粘膜をみてもらったり、鼻汁を検査してもらうことにより診断できます。 また、季節性のあるものなので、小児科でRAST法という、血液をとって花粉に対する抗体を調べる検査をしてもらえば、 診断は容易につきます。
Q: 治療と予防について教えてください。
A: 抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服、および副腎皮質ステロイドや抗アレルギー剤の 点鼻薬が一般に使われます。抗アレルギー剤は予防的効果があり、花粉の飛び始める2から4週間前から服用すると 症状を軽くすることができます。

一般的にいえることは、アレルギーの治療の基本はアレルゲンとなる物質を避けることです。 部屋の掃除、帰宅してのうがい、花粉の最盛期には外出を避ける、マスクをするなどといった生活上の注意が最も大切です。 しかし憂鬱な季節を少しでも快適に過ごせるよう、予防に重点をおいてみるのもいいかと思います。
2005.3

小児科医 杉原加寿子先生 プロフィール
1957年1月21日生まれ。中学生と小学生の2男の母で、尼崎で杉原小児科内科医院を開業する。育児支援と保育所問題について特に関心があり、尼崎市医師会乳幼児保健委員会で活動する。