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今回は子どもが夜間に訴える症状のひとつである成長痛についてお話します。
“夜”というのはなんとなくひとを不安な気持ちに陥れます。子どもの発熱にしても、「どういうわけか夜間や休日になると熱を出すんです」と言われるお母さんがよくいらっしゃるように、夜というのは特別な時間ですよね。夜泣きや夜驚症、夜尿(おねしょ)などといった睡眠に伴う疾患も多いですが、喘息発作なども実際に夜間に発症することが多く、生理的なリズムの変化や気温などの自然界の変化などに起因する症状もよくみられます。そのなかでも夜間に特徴のある症状をしめすのが、成長痛です。
一般に成長痛とは、小児期の特に夜間に起こる原因不明の下肢の痛みのことをいいます。症状としては、夜寝る頃になると膝周辺の痛みを訴えて泣くこともあり、しかし翌朝になるとけろっとして走り回っているといったことが多いようです。そしてまた痛みの場所は定まらないことが一般的で、お母さんがさすってあげるとそのまま眠ってしまうといった訴えがよく聞かれます。原因については不明で、以前は急激な成長に伴う成長線への負担が原因かと考えられていましたが、現在はその説には否定的な意見が多いようです。昼間に活発に動き回ったときによくおこるともいわれるため、疲労に伴うものともいわれています。いずれにしても、関節周囲の腫れや発赤も見られず、翌日には普通に歩いているようなら余り心配することはないですから安心してください。注意しないといけないのは、翌日になっても痛みがのこり、歩くときに様子がおかしいとか、関節が赤く腫れているといった症状が見られるときです。そういう場合は他の病気が考えられるので、かならず小児科か整形外科を受診してください。
夜中に子どもが、急にどこかを痛がったり泣き出したりしたとき、それが救急でないとしても親としてはとても不安なものですよね。また大変な病気でない分、眠気も手伝っていらいらしてしまうこともあるかもしれません。でも子どもにとって頼るところはお母さんお父さんしかいないのですから、それがどうということのない症状であっても、赤ちゃんのときの夜泣き同様、しばらくの間子どもの訴えにつきあってあげて下さいね。
2008.04 |